#1
『音が、する』

まずこの曲を最初に流すのが決定して、そこから流れを考える
今年のアドカレ選曲はそんなふうに始まりました
タイトルだけで大きく広がるイメージが、
静かに呼吸をしながら膨らんでいく感覚
音が溢れ出る瞬間と、最後に伝わる体温がたまらなく好きです

『あたたかい
　ただ　めをとじると　あたたかい』

#2
『ぼくら病気の子どもたち　でもその怖さはきっと治るから』

濁流の中でいろんなものが飛び込んできて、
破片がいちいち刺さってしまって息ができない
そんな苦しさを感じる中で、でも一貫して前を向いてるんですよこの曲
笑っちゃうほどかっこいいなと自分は思います

『ありがとうすべての君へ　どうか元気で生きててね』

#3　
『根拠はなくても光るメロディ』

世界にたくさん人がいて、それは一人の集まりで、
それぞれに信じるものがあって、例えばそれが音楽で
救われようが救われまいが、一人でそれをぶん回す
あまりに小さな魔法だけれど、その輝きって最高だと思うのです

『シューゲイズエモラップボーカロイド
　僕だけに僕だけに振り向いてよ！』

#4
『僕は歌えない　ピアノも　ギターも　
　借り物　機械の作り物だけれど　』
　
生演奏や生きた人の歌声でしか得られない体験と熱量というのは確実に存在します
でも、画面を見ながら聴く合成音声の歌声に、打ち込み音源の響きに、そこに滲む表情に、
はっとするほど心動かされる自分がいるのもまた確かな事実で
そんな音楽のでっかさを改めて教えてくれた曲です

『そんな絶望も愛よ　紛れもなく　音楽よ
　そうでしょ？』

#5
『愛玩少女に預けた気持ち
　とりとめのない私の毒
　くだらなすぎて私を殺せるほどの毒』

ぬいぐるみとお話しするだけの曲です（詳細欄より）

「うん」と言ってくれる人がいると良いな、と思います
それが自分自身だとしても、そう言ってくれるなら、それだけでまだ続けられると

『だから前を向くの
　いつもこんな言葉でわたし生きてるの』

#6
『"いない誰か"を探すように』

「作中の青い鳥はメーテルリンクの童話『青い鳥』からの引用です。青い鳥のような、あるいは風のような、”いない誰か”を探して生き続けます。」－動画詳細より

存在しないから探し続けられる。でも、見つけた時のことを夢に見たりもする
今年一番刺さった曲かもしれません

『"風の貴方"を探すように』

#7
『この先ずっと　良ければずっと助けを借りたいから』

bluesさんによる初音ミクへの手紙であり、先に「First Note」があってこその曲なので、
選曲するかだいぶ迷いました。でも、自分が（勝手に）受け取ったものの大きさを考えると、
外すことができませんでした。少しでも多くの人に届きますように

『僕だけの音　僕だけの言葉を　貴方と一緒に育てたい』

#8
『いいですかこの変が　こういうのがなくなると
　音楽は生まれないのでイエイと思いますよ』

ここまでの選曲とちょっと毛色が違うかもですが、このサビのフレーズは
今回の10選全部に通じるものがあると感じています
歪と変の音を楽しんで、多少生きづらかろうが前を向いて、翌日を迎える
そんなふうにありたいと今は思います

『明日もまた会おうねって…言え！』

#9
『絵なのか現実なのか そんなことどうでもいいからさ　笑って』

鍵盤の音色、それ自体が生きてるかのように動き回る姿があまりに心地良くて、楽しくて
その中で響く言葉と歌声が優しくて、悲しくて、温かくて
こういう曲に出会いたくて音楽を聴いている気がします

『記憶にない笑顔の先へ』

#10
『美しく思うこと、辞めない！』

最後に笑顔を見たいのでこの曲を選びました。
歌詞が！良すぎる！
聴いているうちに体の全部がじんわり熱くなっていって、
最後は「生きてるな」って思わせてくれます

ニコニコもボカロも年10選アドカレも
この先の続きが楽しみです
ありがとうございました

『これが湧き上がる温度の訳
　これが続いてく 私の 私だけの意味』