裏ボロ投祭の至宝にして、大優勝筆頭曲。
パッション迸る超前傾姿勢ボカロック

どこまでを走り抜けられるだろうか、精一杯の必死さで祈りを吐き出す大正義ロック。大優勝筆頭。
ドラムや、ギターや、その全てが在りし私たちの背中を押したロックの音がする。曖昧なものも愛せますように！

すべての楽器が余りにも映える華麗なボカロック、大優勝筆頭。
美しい世界観や、情熱溢れるセッション。裏ボカロックの特異点とも言える芸術性には、言わずもがな一見の価値がある。

ビターさと洒落っ気を高度なクオリティで織り成す、大優勝筆頭。
洗練された音の造形や、しゃがれた大人の色気を持つテトの声。随一の完成度を誇る一作を、是非とも

裏ボカロック投稿祭のダークホース、大優勝筆頭。
143という英語圏のスラングや、般若心経などの言葉遊びも交えた攻撃的なサウンドを全身で浴びてほしい

撚れて、ふらつくみたいに進む音が、ふとした拍子に爆発する。
さながらゲリラ豪雨のような、どこまでも視界を塞ぐかのごとき音の壁に打ちのめされる。

前川ぺそが贈る、不条理な世界の痛みを濃密に焼き付けた轟音。
ユフのか細く、鋭く、悲痛に叫ぶリリックが、感情をぐしゃぐしゃに焼き付くす夕日のようなギターが絡む。

変幻自在、軽やかなオルタナティブの中に生活と情緒が紛れている。
メロディの強度が引っ張って、この作品には何かどうにも消化しきれない感情を芽吹かせる力が宿る。

少ない言葉で、透明感のある世界が広がる。
時報とコーラスが、およそここではない幻想世界を見せつける。魔法のような体験を受け止めて。

リンの声が突き抜ける、凛としたオルタナティブロックがここに。
世界は今、生まれ変わる。終始、曲を貫く技巧的なスタイリッシュさに撃ち抜かれてほしい。

圧巻、その音はもはや遠い遠い風景や自然にまで想いを馳せるよう。
ハイトーンの男声は甘く響き、電子音や原始的なビートと絡み合っては無二の音楽へと昇華する。

遺されること、生きること、それはこの曲のように遍く色彩を帯びながら起伏するドラマ。
すごい速度感で駆け抜ける楽曲の中を、強かに歌い上げる二人。その旋律、展開、メッセージ、すべてに圧倒される。

数多の展開を渡りながら、脱兎の速度で飛び越えていく。
キャッチーと手数を高密度で、生き急ぐように奏でてる怒涛の体験を。

真言を唱え、滔々と言葉が流れていく。柔と剛、その二つを合わせたよう。
轟々たる音はとめどなく、ひたすらに受け止めるほかにない。ロックの底力、ここにあり。

軽やかに、どこまでも行けそうな足取りで。遠くまで。
柔和なピアノで、軽く遊ぶようなギターで。余白を心から感じる一曲。

優しく透き通るようなピアノロック。
激情のような、切なさのような、心を揺さぶる後悔のすべてを。

わりい、さすがに勝てねぇよ……………………

わりぃ、これも勝てねぇ