1. カンザキイオリ

    多分まだ保育園に通っていたころ、父がボカロのライブに関わる仕事をしまして、取引先から初音ミクのライブのDVDをいただいてきたのが原初でした。
    端的に言えば脳を焼かれたんですね。一瞬で好きになってしまいました。
    父にせびってボカロのライブに連れて行ってもらいました。しかし、そのライブの場で、僕はボカロが嫌いになってしまいました。
    幼い僕の目には、そのライブがアイドルのライブのように見えたから。求めていたバンドのライブではないように感じたから。
    「萌え」なる文化への嫌悪感のもと、僕はボカロを離れていきました。黒歴史になっていました。

    それから10年くらいがたったある日、僕は無気力に生きていました。
    生きるのがつらいのに、死ぬのが怖くて死ねなかったからという理由だけで生きていました。
    そして、目的もなく彷徨う中で、この曲と出会ってしまいました。
    僕の事を救おうとしてくれている、だなんて大層な錯覚を起こさせて、この曲が、カンザキイオリが、僕の死なない理由になってくれました。
    そんなこんなをしているうちにいつの間にかボカロという物への嫌悪感を忘れ去っていた僕は、再び「ボカロ曲」に出会い、再び脳を焼かれ、そして、今度はちゃんと胸を張ってボカロが好きだと叫ぶようになりました。
    だって、ボカロに救われてしまったのですから。どうしようもなくボカロが人生の一部になってしまったのですから。
    「ああ、僕はボカロが好きなんだ!」そう言わないで、どうするんですか。

    それから6年経ちました
    ボカロがもっと好きになって、ボカロが好きな友達がいっぱいできて、ボカロ界隈をもっともっと味わいたくて、ボカロは僕の生きる意味になりました。
    ありがとう。

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