1. Eight

    閉塞と千の世迷言で回る膿んだ世界が終る前に
    夢の中さえもずっと 焼きつけたいの

    今年も、あなたのいない夏がやってきた。
    死別したあなたの後を追おうと、踏切の前に立つ。
    また会いましょう。

    梅雨の陰鬱とした雰囲気を感じさせる、ボカロのオルタナティブロックの代表曲です。『仮定した夏』で始めたら、さすがにオルタナでつなぎたいと思い、まさに季節が進み六月になったということを表現したくてこの曲にしました。天候というのは思ったよりも、精神面での影響力は強いのではないかと考えています。梅雨の時期は特に陰鬱とした気分になりやすい気がしています。(自分だけかもしれませんが。)そんな日には少し、現実とお別れをしたくなる気持ちが強くなるのかもしれません。

  2. ichica

    彼方見上げた空に夜光雲が走る
    ロケットに乗せたさよならと
    このがらくたの歌が
    君に聞こえるかい
    それで最後と思えたなら

    梅雨の時期も明け、晴れやかな夏になった。それでも悲しみが消えることはない。きれいな花が地上に咲いたって、枯れてしまったって、そんなことを知ることもないまま夏は終わっていく。いなくなった貴方のことを想い宇宙をずっと見つめているのだから。

    アルバム『アッシュ』収録楽曲です。鬱屈とした気候の六月が終わり、晴れやかな夏がやってきました。雲が少なく、夜空がきれいに見えます。
    空というのは、手の届かないところの象徴でもあります。あの世に旅立ってしまった人を想い、夏の夜空をずっと眺めているのでしょうか。

  3. n-buna

    歌う あの雨音だって
    暮れた あの赤色だって
    遠く 遠く 遠く 遠く光った
    君だって笑ってよ

    君に伝えたいことを何も伝えられていないのに、君はいなくなってしまった。そんな悲しさから僕は夏の晴れやかな空を見上げる。いっそのこと、僕も空の向こうへ連れ去っていってほしい、そう願った。

    爽やかな夏のどこか切なさを秘めたn-bunaさんのボカロックです。梅雨も明けると快晴の日々が続きます。雲に視界を遮られないため、遠くの空を眺める、その向こうに君がいるんだろうかと空に問いかけているのでしょうか。どこかで自分を見ているのなら、何か応答してほしい。そう願い、ずっと空を見つめています。

  4. はるまきごはん

    レイニー、レイニーねえレイニーは 花火が見たいのだ

    花火が見たいと言っていた君は、楽しみにしていた月末の花火大会の前にいなくなってしまった。一緒に出かけたらよく雨が降ったから、八月のこの時期に雨が降ると、どうしてもそのことが頭から離れなくなる。君がいるような気がして、お祭りで君の分のヨーヨーまで買ってしまった。渡すことなどもう叶わないというのに。

    花火大会の前に君がいなくなってしまった、その切なさ、儚さを歌ったはるまきごはんさんの名曲です。DJではアルバム『ネオドリームトラベラー』収録版を流しましたが、これは若干ニコニコ投稿版からリメイクされています。(投稿版の方の音源は『おとぎの銀河団』Disc.2に入っています。)
    MVに出てくる女の子は浴衣が死装束となっていることからわかるように、既に亡くなってしまっています。雨が降るたびに、花火大会を見たいと言っていた君のことを思い出す。いなくなったあともずっと、空の向こうから花火を待ち続けているのだろうか。そんな想像をしています。

  5. ichica

    きみをまた見失う
    細めた双眸

    先立ってしまったきみは、宇宙にいるのだろうか。例えばそこが宇宙船のような場所だったとして、誰もいない宇宙船の中で、何を想っているのだろう。生前の記憶だろうか。誰もいない宇宙で、ひとりぼっちで…そんなことをふと考えた。

    Plutoとは、冥王星を意味する英単語ですが、その名称はローマ神話の冥府を司る神、プルートーに由来しています。冥府とは、すなわちあの世のことです。MVに何度か地上での思い出が出てきます。地上とはこの世、宇宙とはあの世とみると、これは生前の記憶を思い出しているのでしょう。帰りを待っている人に、心配しないでと伝える術も無いまま。

  6. 希/MARE

    結局あなたと過ごす夏は今年も訪れなかった。
    寝ても覚めてもあなたのことを考えていた。曇り空の広がる梅雨の時期も、快晴の真夏日も、ずっと。
    そんな夏をいつまで続けるのだろうか。そろそろ、次へ進まないと。

    悲しみに暮れた夏を発とう。もう夏は終わるのだから、暑い日差しが心を照らすのも暫くはお別れだ。

    夏が終わる前に、心が痛むほどの青に取り憑かれてしまうから

    こちらもコンピレーションアルバム『群青コンプレックス』収録楽曲です。(投稿版はアルバム版から少しリメイクされています)落ち着く雰囲気で、大好きな楽曲です。

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  7. 濁茶(だくちゃ)

    悲しみに暮れているとき、聴いてくれる人がいるというのは、どれほどありがたいことだろうか。

    歌を歌うのは それが嬉しくて
     流す涙すら リズムになるから
     無欠の歌など どこにもないから
     それが僕らが聴けること その意味なの

    知声2周年の日に投稿された、濁茶さんの楽曲です。
    悲しみに暮れているとき、支えになるのはもしかしたら、こういう楽曲なのかもしれません。

  8. 羽生まゐご

    いつか夢で会えても
    貴方にゃきっと届かない
    僕は此処で僕は此処で
    袖を濡らしながら帰りを待つだけ

    あなたは旅立ったまま帰ってこない。僕はただ袖を濡らして帰りを待つことしかできない。いつか夢で逢えたとしても、あなたとの再会が二度と叶わない現実は変わらないのだ。

    季節は冬になり、あたりは雪が積もっています。あなたの帰りをずっと待っていたら、雪が雨に変わるくらい時間が経っていました。この雨は自身の涙のようでした。きっともうあなたには二度と会えないのだと悲しみに暮れている様子がうかがえます。

  9. シャノン

    夜がさ こわいのはさ
    それには終わりがないからさ
    それでもさ ふたりは永遠を願うの

    イザナギは、もう既に亡くなってしまったイザナミに会いに黄泉の国へ行く。しかし、たどり着いた先にいたのは化け物に変わり果ててしまった彼女だった。そんな神話。

    基本的に序盤はイザナギとイザナミの神話に基づいたストーリーが展開されていますが、結末が本家とは異なります。神話ではイザナギは化け物になったイザナミに襲われて地上に逃げて絶縁しますが、この楽曲では主人公は辛いけれども別れを選んで、弔うことを選び──────という夢を見ました。そう、すべては夢だったのです。何事もなかったかのように、あなたのいない現実に引き戻されます。
    もし、先立ってしまった大切な人に再び会えるとして、会いに行ったら化け物に変わり果ててしまっていたとき、どうしますか。
    神話のように絶縁を選びますか。この楽曲のストーリーのようにきちんと向き合って弔いますか。それとも….

  10. rinri

    神話と異なり、僕は化け物になってしまったあなたと一緒にいることを選んだ。どんなに変わり果てた姿であっても、叶わぬ夢だと思っていたあなたとの暮らしもできるのだから。そうして、僕は”異種”になった。
    その手はまだ繋がれたままでいたのだ。

    おわりがなくても あなたを あいせるように

    無色透名祭Ⅰにて投稿されたこの楽曲は、かなり多くのリスナーに衝撃を与えたことは記憶に新しいかと思われます。かくいう自分も本当に刺さったので、現在10選に入っています。
    ヨミクダリの灯を1番の後の間奏までにしたのは、そこまでの文脈から自然に別の結末にもっていきたかったからです。この流れにすることで、MVに出てくる女の子は神話で言うイザナギ、"異種"はイザナミであると捉えられます。そう、神話になぞらえると、イザナギがイザナミと同じ化け物になるという選択をしたということです。ラストのヒメ歌唱パートで、完全に女の子は"異種"になっています。にんげんではなくなってしまったけれど、あなたと離れなくていいということは強い希望になっているのでしょう。

    余談ですが、私が一番やりたかったのが、この『ヨミクダリの灯』から『異種』の繋ぎです。どちらも本当に大好きな楽曲であるのはもちろんのこと、『ヨミクダリの灯』から繋げることで『異種』の新たな解釈が自分の中で生まれました。別の曲とつなげることで、その曲への解釈が深まったり、変化したりすること。これが文脈の本当に面白いところだと思っています。

  11. はるまきごはん

    実際には僕は、化け物になったあなたに襲われることも、あなたと一緒に暮らすこともあり得ない。身も蓋もない話だが、そもそも一度死んだ人間に会うことなど叶わないのだから。でも夢の中でなら会うことができる。たとえどんなに変わり果てた姿になっていたとしても、彼女との再会が果たされる。だから、夢の終わりを知らせないでほしい。あなたのいない世界に戻りたくないから。

    夢の続きが知りたいのかい
    夢の終わりが知りたくないのは
    あなたの望む世界じゃないから
    こんな続きを愛してほしい

    はるまきごはんさんの代表曲の一つであるこの曲は、現実にもどりたくない、夢の中の世界に居たいというメッセージが強く出ています。『ネオドリームトラベラー』の中心となる楽曲です。アルバムを通しで聴いたときの、『Dreaming Gate』からの繋ぎで鳥肌が立った人も多いのではないのでしょうか。私もその一人で、このつなぎは絶対に入れたいとかなり最初の方に思っていました。この曲に関しては、はるまきさんの人生観が強く投影されているので、その方面からとらえるのが自然だと思うのですが、今回の文脈ではそれとは少し違う捉え方をします。
    そもそも死んだ人に会うことは二度と叶わない、というのは当然のことですが、それと同時に置いて行かれた人にとってはとても残酷なことでもあります。あなたのいない現実と、どんな姿になっていても、確かにあなたがそこにいる夢の中、どちらが望ましいでしょうか。せめてこの夢の中は永遠であってほしい、そう願いたくなるのです。

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