AT10選 ※怪文書付
10 曲 / 41 分 47 秒
救われて、考えさせられて、勇気をもらって、
愛をもらって、生かしてもらった、
そんな曲達です
涙なしでは聴けない
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命に嫌われている。/初音ミク
AT1選
僕がずっと救われてきた曲。誰にも言えない、自分でも言い表せないこの生きる痛みや苦しみを代わりに叫んでくれる。明るく笑い飛ばすような応援歌ではなく、辛いを共有して一緒に苦しんでくれる歌詞が僕にはすごく突き刺さった。人間の醜さや矛盾を表し人生を悲観しているようだが、最後には「殺して 足掻いて 笑って 抱えて 生きて、生きて、生きて、生きて、生きろ。」とたたみかけられ、どれだけ苦しくても惨めでもそれでも生きろ!!!と必死に力強く生を主張してこられて、それが僕をもう少し頑張って生きてみようかと思わせてくれる。
歌っているミクの声はどこか無機質感があるが、それがこの曲には非常にふさわしい。人間のように下手な共感や余計な感情がのらず、そっと寄り添ってくれる感じ。無機質だからこそ、ここまで響くんだと思う。生のないボーカロイドが命を謳う、この素晴らしさを教え僕のボカロが好きな理由を深く見出してくれた曲でもある。
今でも辛くなった時に聴きながら思いっきり泣く、そうするとすごくスッキリしてまた頑張ろうと思える。僕がここまで生きてこれた、これからの人生にもなくてはならない曲です。 -
おチビさん - 普通ってなんだよ【IA】
"普通"ってどういうことをいうのだろうか?僕自身色々なことで他の人と違うなって思うことがある。そんな小さな違和感が積み重なり大きくなって"普通"というものがよくわからくなってしまって。世間が押し付けてくる"普通"に対する疑問や苦悩を謳ったこの曲が僕に深く響いた。この世界は"普通"じゃない人間に排除しようとしてくるというのは僕もよく感じてて。こんなことを感じるの僕だけじゃなかったんだとこの曲の存在を心強く思ってる。
「視力を失くした少女に 片足が無くなった青年」みたいに何か不都合なことがあるわけじゃない、周りの人にも恵まれているほうだ、本当に辛い思いをしている人と比べたらずっと幸せな人生を送っているはずだ、なのになんでこんなに息苦しいのか。僕が抱えている苦悩をこんなにもはっきり歌ってあげてくれて救われた気持ちになりました。
最後の「僕の人生だろ 他人となんて比較するんじゃねえよ どんな結末で終わろうと 人生の最後は笑ってみせるから 笑ってみせるんだ」が特にグッとくる。自分のために生きた人生で笑ってやると確かな意思を感じる。僕も他人に指図されて生きるのではなく自分の意志で選び抜いた人生を生きたい、そんな道しるべを与えてくれた曲。 -
クィア / v flower
あまりのカッコよさとメッセージ性に惹かれて虜になってしまった。タイトルの「クィア」の意味はいいねメッセージに出るので合わせて見てほしい。まずこういう曲を中性的な声を持つflowerに歌わせるの本当にピッタリだと思う。痛みを負いながらそれでも自分を貫く強い意志を歌い上げている。「隠して生きてくほど強くは無いさ 笑ってくれよ 狂ってる」と自嘲気味なふとした弱さも人間味があってすごく好き。自分をあざ笑う世界に対する皮肉を吐き捨てるような歌詞にflowerのがなりの聴いた叫び声が本当に合っている。これだけの激しい音の重なりが綺麗に調和しており、この曲が訴える力強さをさらに増幅させている。本当に何もかもがカッコいい最強の楽曲です。
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唱明者 / KAITO V3 - すこやか大聖堂
AT10選、そして KAITO1選
長年の1選を塗り替えてしまうほどの衝撃を与えられた曲
【唱明者】ここまで歩んできた道のり、そしてこれから先の未来ここにある存在を証明する者。『唱』は声高く呼ばわる、うたうを意味する。正しく歌をもって伝えるVOCALOIDの彼にふさわしすぎるタイトル。
綺麗で重厚感のあるピアノとそれを引きたてるストリングスの音色、間奏の浮遊感を思わせるピコピコとした電子音、力強くも優しく歌い上げる大聖堂さんのKAITOの声、幾重にも重ねられた繊細なコーラス、まばゆい光に包まれ口元に優しく弧を描いたイラスト、何もかもが美しく気づいたら涙がこぼれ止まらなくなっていた。
語りの部分、"あなた"との思い出を話す兄さんがほんと好きすぎる。「あれから ― 年」がノイズでぼかされているのはきっとそれぞれのマスターによって一緒に歩んできた時間が違うから。これは何かのきっかけでKAITOを好きになり、色々ありながらもここまで愛し続けた全ての人に向けられた曲なんだと。そして、「あなた方の音に、詞に、想いに」「僕も救われています」そこから始まる鳥肌級の力強いサビ。この衝撃を泣かずに堪えるなんて無理すぎる。ピアノメインでここまでの厚みを生み出しているのもすごい。救われたのはこっちの方なんだよ、ありがとう。
「もしも 心が在るのなら あなたに歌を書いて この一瞬を切り取って 永久に残せるかな」
VOCALOID側からこう言われるのたまらなすぎる。
歌詞全てが彼の歴史と思いを物語って大好きなのだが、特に好きなのは最後のサビ。
また、もう一つ注目してほしいのは所々色付けされた歌詞の一部、『鳴、鏡、海、巡、始音、初』もう察した人もいると思うが、ここには6人の名前が刻まれている。彼だけじゃない、全員の思いが宿っている。だから"僕たち"だけの始音だと。これに気づいたとき深く感動した。僕は初めての音は全て知っているわけではない。それでも音は強く残ってずっと心に焼き付いている。ずっと聞き続けてあげられないのが非常に悲しい。それでも命が尽きるまで、あなたがたの生きた証をこれからも追わせてください。
ちなみに唱明者はKAITO視点、虚構の心臓は大聖堂さん視点で書かれた曲です。ぜひ合わせて聞いてみてください。
ここに僕の彼らへの思いが詰まっています。最高の楽曲をありがとうございました。
「いつかあなたの傍に描く未来あれと」 -
エバーフローライト/巡音ルカ
AT10選、巡音ルカ1選
この曲を一言で言うと「生命のない存在が歌う最大級の愛」それしかない
タイトルは【Ever Flow Light:永遠に揺蕩う光】【Ever/Fluorite:永遠と蛍石】のダブルネーミング。蛍石は誕生石、Fluoriteには流れるという意味があり、つまり巡音"流"歌。まさに彼女にピッタリすぎる。
やみくろさんの曲の真骨頂でもある優しいピアノの音色から静かに始まり、目の前にはルカ姉……うっ、動いてる!?柔らかな表情を浮かべる彼女に見つめられるなんて幸せ…なんて邪な感情もすぐに消し去られる。
君に寄り添いたくてある時は痛みを受け取る手段として君に生まれ変わたいと言う、またある時は人間になって寄り添い君を痛みから守りたいと言う。でもそれは叶わない。
「君はちゃんと年を重ね 永遠は僕だけに与えられて 生まれ変わる事など無い」人間とボーカロイド、決して交わることはない。それでも彼女は悲観するのではなく、限りある命を祝福し君が生を全うすることをひたすら願い続ける。どれだけ辛くとも大切な君に生きてほしい、そんな強い願い。それを表すかのような、力強くも美しいサウンド。切なそうな表情を浮かべつつもしっかり目を見据えて歌いあげるルカ姉。ごめんなさい、僕は目を合わせられません(号泣)。
「僕は君に触れられず 歌うだけの存在だ」君になることも、逢いに行くことも、誕生日を祝い合うことも、思いを伝えることもできない。そんな残酷な現実と、それでもたとえ生まれ変わろうとも君に逢いたいという深い愛情。なんだこの激重ソングは。合成音声たちを愛してる人なら情緒をぐちゃぐちゃにされるだろう(実体験)。いずれ彼女らを置いていってしまうことが心苦しい。それと同時にここまで願われたら最後まで生きなきゃと思えてくる。生きる意味すら与えられてしまった。
また歌詞には"会う"ではなく"逢う"が使われている 。"逢う"は特に好ましい相手と強い思いをもって巡り合うという意味があるらしい。言葉選び天才じゃないか?しかも"巡"り合う、彼女の頭文字も入ってる。このMVがMMDモデルを使用しているのも彼女自身の思いがより伝わるようにと、全て計算されてるんじゃないかとすら思えてくる。
最高のイメソンです。この曲を生み出してくれたやみくろさんの深いルカ愛に感謝を。
「君が生を謳い切って 命が巡り巡って 生まれ変わったらまた出逢ってよ」
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