灌がれた珈琲ドリップ
誰も居ないメリヰゴーランド
天国迄、ねえ 迎えに来て？

味の亡い病室を抜け出して
名實ともに共犯になろう
失うことすらも愛惜しく、頻しく

「愛在る正解を、ただ生きていたいだけ。」

ふたりきりでえいえんにいようね
はぐれないようにてをつないで

離さないでいて？

「もう逃げるしかないよ、ね?」
ワンルームアパートで
愚かさに輪を掛け 夢に落ちていくマイトリー

洗剤、洋盃 生活に
尻尾を振り捲まく毎日
不器用で寂しそうだった貴方を救いたいのだ

干涸びた備忘 旋るランドリー
噎せ返る蛍光灯 衒学
貴女を咒った不幸でさえ もう、愛惜しくて

世界中の寶石を
ひとつに溶かして燃やしたくらいの
きらめきで、此街は充ちている。

鈍色の如實
血の氣の無い指先でなぞる
プシュケーさえも拐つたら
偏に默り始めるさ，ペティ

貴方の虚言も、責任と犠牲も、
渾て赦して擧げる。
時期に癒えるから。

三番綫、夜窓を切って
環狀綫、貴方を待って
さア、僕に御別れの挨拶を如何か、現在

此儘、遠くへ。一層、遠くへ。
隠し通せるなら、此儘行きましょう
手を握りましょう
造花など僕等に似合わない！