強く心を打たれた。僕にとって、これほどの曲は存在しません。何よりも大切な、人生のAT1選です。極限まで洗練されたあらゆる音の音色、まるで何かに訴えかけるような感情的なヒメの調声、圧巻の他者には真似出来ないシンセソロ、情熱的な情景を想起させる最高にエモい歌詞。曲中の全てにおいて、"最強"の1曲だと思います。
この曲、youまんの自信作だと思うんです。非の打ちようがない程完成されたこの音楽には、youまんの大切な想いが沢山込められているんです。この曲は、「晩夏を想う歌｣「自分に代わって後ろを向いてくれる曲」です。ロスタルジーとはLostとnostalgieから由来していて、亡くした物への懐古や追悼、郷愁を意味します。また、「晩夏」の文字を変えると、「挽歌｣(死者を悼む歌)ともなります。youまんがこの曲を制作するにあたって、機運となったのは、じーちゃんの死でしょう。概要欄の1番下には、じーちゃんとの死別を歌った、「火葬」という曲のリンクがあります。youまんは、亡くした特別な人を悼み、大切な過去を思い出と変え、情熱的な情景を想起する歌詞と共に曲にし、それらを胸に残しておいたまま、自分に代わって後ろを向いてくれる曲、つまり、自分自身が前を向ける曲を作ったんです。オレンジ色の色言葉には、「前向き」という意味もあります。そのyouまんの想いは、僕に大きな影響を与えました。未練がましくメンヘラ気質で弱い性格の僕だけど、この曲があるからこそ、僕は前を向いて生きることができているんです。失敗したって、嫌な思い出だって、後悔の残る記憶だって、糧にする。日常の奥にしまっておく。それが思い込みであろうとも、胸に残っているならば思い出となる。それらは時を経ても、褪せはしない。きおくの音、いのちの色はずっと鮮やき続ける。そういったことを、youまんはこの曲を通して教えてくれた。僕はこの曲のおかげで、オレンジ色が大好きな色になりました。
youまんは何かと、「前」という単語をよく用いますよね。前って、方向が定まってなくて。自分が前だと思った方向が、前となると思うんです。だから、それが誤った方向だとしても、自分が前だと思う方向なのだから、後悔なく生きれるんじゃないかって。後悔が生まれてしまっても、この曲が昇華してくれる。そんな力が、この曲にはあるんです。
以上、感情に任せて書いた脈絡のない僕のこの曲への想いでした。