二つの人格の視点、混合の夢と現実

どこかの世界の重い曲、というような異国感と近代感を意識したつもりです。

もう逢えない人と会うことのできる丘で、あなたは誰と会いますか?

無垢な花、惨状の祈り

【バビロン街】
文化と法律のイタチごっこの末に飽和した娯楽都市。
宗教・言語・人種は雑多であり、纏め上げる機関も機能しない。
技術力はアザレア地域内で最高峰であり、快楽目的の研究者や消費者が多い。

"音を失った国、ひとりの少女の空想楽団"

【旧ネオン街】
突如として、中心部である三番通りのみが立ち入りを禁止された街。
ネオンが煌々と夜の街を照らしている。
その原因は知らされておらず、この事件をきっかけに街は衰退の一途を辿っている。

"未熟な少女の未完成の恋"

"或る夏の噂"

戦争の末の某国・という、最早窮屈な常套句ともいえる
胡散臭さ極まりない舞台での事

【九龍城】
東洋風家屋を乱雑に積み上げ、押し込んだような要塞。
だれが何のために建築したかは不明だが、
現在は密売人や殺人犯等、罪人の居住区となっているようである。

【アザレアの塔】
いつからかアザレアの塔と呼ばれるようになり、
またそこから、この塔が見える広大な土地をアザレア地域と呼ぶようになった。
塔の裾には市街地も存在しているようである。
この地区は渓谷で隔たられており、外部との関係を絶っているかのような
どことない神聖さが伺える。

【孤島の廃墟】
アザレア地域内から少し離れた場所にある孤島。
たたずむ廃墟はかろうじて教会であるように見て取れる。

【マンション街】
臨海工業地帯に位置するマンション街。
マンション街の一室では「マダラカルト」という
子供に人気らしいアニメが放映されている。
これほど胡散臭いアニメがなぜ子供に人気なのだろうか。

【廃遊園地】
過去に経営破綻し放棄され、廃墟となった遊園地。
しかし夜な夜な出入りする人間がいるようである。
遊具の反射のせいか、もしくは別の何かであるのか、
明かりの灯ったように見える夜もあるらしい。