00
繰り返す大人としての日々。生活と、仕事と、それ以外のこと、

01
「ただ「生きているだけ」を長くつとめすぎたせいで」

かろうじて社会に溶け込めているけれど、自分の重心がずっとはっきりしない。
常識ってレールに従って、特に向上心もないまま社会人になって、自分の不甲斐なさを擦り減らしながら日々を消化する。
望んでもいないのに、私は、大人になってしまった。

02
「夢すら無いままやがて僕は
大人になった　大人になってしまった」

流れるように社会人になって、上っ面の愛想のふりまきかたと、効率のいいやり方がわかってきただけ。私は何がしたいのか？今もわからないまま。

03
「未来の僕はどうでしょうか？」
「…ごめんね、そっちの方がマシです」

昔は大人にあこがれるだけで良かったのに。
今は小手先で人生をこなしている。いや、昔からそうだったのかな。

04
「ボードの上　止まったマスに
「今日から大人」って書かれていただけ」

責任とステータスだけが年相応になってしまっているのに、中身は何にも変われていない自分。時折、底のない暗闇の中にいる。

05
「ふとした時とか　涙が出そうになんだ
意味はよくわからないが」

昔は”上手に生きたヤツ”だと思って生きてきたけど、全然そんなことなかった。
世間からすると周囲の人よりも不幸せではないはずの自分がこんな歌に頼っている傲慢さも、今も小手先でこれらを書いている自分も、ちゃんと生きていないような気がする。

06
「大人になったら 大人になったら
幸せなのだと思っていた」
人に嫌われないように生きてきた。誰にも嫌われないように、誰にも。大人になったらもっと色々上手くなると思っていたのになぁ。

07
「誰かがした冒険の おすそわけを見ている
楽しくて、くすぐったくて きらきらしている」

ふと、昔たまに、従兄弟のお兄ちゃんに遊んでもらっていたことを思い出す。
ちいさな頃は、全部がきらめいていて
自分より大きな背中が とても偉大だった。

08
「いつか 背が伸びきっても いつか 大人になっても
きっと 君は予想以上の 夢に出会う」

昔あこがれた従兄弟や大人達も、こんな苦悩を見せないようにしていたのだろうか？
大人になっても自分の不甲斐なさと向き合っていたのだろうか？
自分の進む道を切り拓いたのだろうか？

09
「ちっちゃな私がさ　ずっと　ずっと　胸の中にいる」
まずは、向き合うところから

10
「あの時のこと 忘れてないけど
錆びつく前は青かったんだね」
今の自分の、錆びつきそうな心は、まだ青く光ることができるのだろうか

11
「いつになったら僕はちゃんと
オトナってやつになれるのかな」
私の"エンドロール"が流れる前に、答えを見つけることはきっとできないけど、今あるものに寄り添って「まあいっか」って思える"だけ"で、心は少し軽くなる気がする。

12
「そりゃ色々あっただろう
今もあるだろう」
人生と向き合うことはとても怖い。今も目を背けてばかり。だからこそ、すぐ手の届く"今"に「笑っていて」と、言えるように。

14
「離れていたいと汚したこんな声も、
ただ好きと言えるほど僕らは大人になったよ。」
今よりもっと大人になった自分が、少しでもこう思えているといいな。