1曲目。

最初にもったのは“あの頃”のカンザキさんが帰ってきたという印象。正確にいうと“あの頃”から大人になったその先の話。誰かのための物語ではなくカンザキさんそのものが込められた曲のように感じました。特にサビ、単語を羅列して圧倒してくるところすごく大好きです。

あの過去にずっと捕らわれている。

2曲目。

仄暗く浮遊感のある曲調。全て遠ざけて深い深い水底に独り沈んで閉じこもってる感じ。この冷たさ、妙に落ち着くんですよね。淡々としつつもわずかに温かみを感じるミクの声も好きです。間奏のボーカルチョップのところのリズムが心地よく何回も聴きたくなります。

いっそ全部忘れ去られてしまえば。

3曲目。

まず世界観が大好きすぎて。昔の幸せだった頃の微かな記憶に縋ってる忌み子の、不安定で美しい曲。救いようのない話大好きです。少し触れただけで崩れそうな脆く儚い２人の声も世界観にピッタリです。

ただ些細な幸せが欲しかった。それだけだった。

4曲目。

初めて聴いたとき、あまりにも圧倒されて声を失ってしまいました。それほど美しかった。とにかくサビからの音が壮大でブワッと広がるところめちゃくちゃ鳥肌が立ちました。是非MVと合わせて聴いてほしいです。

私が“私”だった意味を残せるだろうか。

5曲目。 2024年 1選

静かなピアノと、ぽつりと呟くような虚しい後悔の曲。書き殴ったようなぐちゃぐちゃ文字も心苦しい。時折震えているミクの細く繊細な声でよりグッときます。イントロとアウトロで鳴っている電子音は曲中もずっと鳴っていてループ再生すると綺麗に繋がるらしいです。

救えると思ってしまった。どうか僕を恨んでくれ。

6曲目。

生きてていいんだよ、どんな“僕”でも肯定してくれるようで。ただ生きてほしいって言ってるんじゃなくて、一緒に背負って生きてくれようとしているのが余計に胸に響きました。「息させて。」と「生きさせて。」をかけているのがすごくいい好き。

こんな世界でも。キミと一緒なら、生きられるかもしれない。

7曲目。

誰もいない道をふたりで何気ない会話をしながら歩くような、喧噪から切り離されたふたりだけの世界を感じさせるこの雰囲気が好きです。落ち着きながらもノリが良く、静かに明るさが広がっていくところにどことなく希望を感じました。

もうひとりじゃないから、ふたりで笑えるから。

8曲目。

Twinfieldさんの明るい音なのにどこか寂しさを感じるようなエレクトロ大好きでして。コンピでKAITO担当するって聞いた時叫びそうになりました。初めて扱うのにこんなにもKAITOの声を最大限生かした感傷的な曲作れるの凄すぎる。
この曲が生まれるきっかけになったコラボレーションアルバムである『PIECE OF POPSTAR』は最高のアルバムです。買いましょう。

親愛なる君への鎮魂歌。

9曲目。2024年ボカロイメソン枠 1選

人間とボーカロイドの関係を歌った最高のイメソン。KAITO誕でこの曲をお出ししてくる時点で、モイミさんがいかに彼を愛しているか伝わってくる。歌詞も素敵ですが、間奏部分の文章が破壊力凄すぎて悶えたのでボーカロイド(広義)を愛してる人は一時停止してでも読んでほしい。

信じるよ、君が好きだと言ってくれたから。

10曲目。

EXPO10周年曲ということで、歴代のテーマソングの要素が組み込まれているのがいい。「この音を通して私たちの心は繋がっている(和訳)」、この部分がボーカロイド音楽、ひいては“初音ミク”そのものを表現しているようですごく大好きです。

どれだけ離れていても、たとえ言葉は通じなくとも、音楽で僕らは繋がることができる。その懸け橋として彼女にはこれからも輝き続けてほしいです。

Our hearts are connected through these soundwaves.
C'mon, jump up!

【ED】2024年Cover 1選

正直、自分自身もKiite民だからという補正は間違いなくあります。でもそれ以上にボカロを愛するみんなの思いを感じて深く感動しました。これだけKiiteとボーカロイドを愛して行動してくれる人がいることが自分のことのように嬉しく感じます。間違いなく今年のCover曲1選はこの動画です。

結局、愛に勝るものはないのだと思います。