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おえかきジュモナー / 可不
AIがAIの生み出した作品の存在価値を問う曲。
HIPHOPを取り扱う音楽サイト、PRKS9にて行われた作者へのインタビューを読むととても深みが増すので共有します
「お絵描き呪文erは現在急増している新しい表現方法のひとつであるAIアートを生成するプロンプターアーティスト及びそれらに類似するサービスで遊ぶ消費者を指した造語です。AIアートの法的、倫理的な是非が議論される昨今ですが、明確な答えが出るのを待たずに技術が進歩していくことを私たちは受け入れなければならないかもしれません。イラストだけでなく既に音楽の分野においても同じことが起こり始めています。今後あらゆる分野のクリエイターは何をするべきでしょうか。私個人としても未来を不安に思うひとりの人間として、どうしたらいいのか分からず、毎日増え続けている議論や口論を眺めています。この曲がもし、全てAIによって生成されたものだったら、それを聴いたあなたの評価はどう変わりますか。人の手によって作られたものかどうかを判断する基準はどこにあると思いますか。美しさと醜さの境界を引くとき私たちは無意識に何をしていると思いますか。目を引くイラストはプロンプターアーティストの@syjoaiが特別に協力して下さりました。美醜やAIアートの価値を直に問うような作品を既に多く生み出し、探究している重要な存在だと私は思います。
ボーカルはAIシンガーである可不が、00年代J-Popをなぞったライミングで歌ってくれました。作詞作曲などは、まだ私の手によって行われていますのでご安心下さい。宜しければ是非この歌と一緒に、創作物の未来について考えて頂けたら嬉しいです」 -
トレンドキラー / flower
現実は漫画のように面白くないし奇抜な展開など起こらない。でもあの漫画があるから生きてみよう、生きておこう。現代人の希死念慮や現実逃避をコミカルに描き、少年漫画のように熱く、重厚で痛快に仕立て上げ詰め込んだ、てにをは氏のセンスが光る見事な一曲。確かに心を病んだり疲れた時とかに「明日は推しの出るアニメだ!楽しみ!」「明日は漫画の発売日だし早く寝よ!」という状態になりどうでもよくなったりしますよね。理不尽が多いこの世の中、推し活等、何かの娯楽によっかかって救いを見出さないと死んでしまう現代人の心にブッ刺さりまくる最高な曲。
「見たことないもの見せて 僕の退屈残らず退治してやっつけて」この歌詞は娯楽作品に視聴者が真に求めているものだと断言できます。漫画の読者はページを捲る度にその展開に一喜一憂し、心焦がれ、次のページを開くと新たな展開にこれまた驚愕したり時には涙する。そして読者はその感情を糧にして現実を生きる。我々現代人は在り来りな事しか起こらない現実世界にいるからこそ退屈を嫌い、虚像に理想を追い求める。これは音楽家であると同時に小説家でもあるてにをは氏が娯楽作品を生み出し続け、思い悩んだ事もあるからこその造詣の深さがあり、それ故に誕生を約束された一曲でしょう。この曲こそが生きる理由。めっちゃくちゃに好きです…
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