私が初めてボカロに触れた曲。百年戦争において祖国の希望となった聖人ジャンヌの生涯を描く、人物譚の様相が美しい一曲。

「全てが許されるそんな気がして」悲痛な心情と刺さるような情景の美しさが巧みに描き出された、鏡音リンの名曲。

人生を束縛された少女の絶望と抵抗を、美しいメロディラインと心地よいテンポで描いた、一遍の小説のように心に響く名曲。

初音ミクとは思えない不気味さの調声と、怖くも切ない歌詞に心躍らされる、超世代の美しさを誇る骸音シーエのPVも魅力的な狂心の一曲。

難しい世界観の中で、アップテンポな曲調となる様になりそうな歌詞にどこか心が救われる、ミク・ルカのコーラスも美しいVOCALOIDらしい名曲。

独特な世界観と、エレキとドラムの彩るメロディが病みつきになる、リンの声の伸びとビブラートが唯一無二のクールな一曲。

ぐしゃぐしゃに割れた音で構わない。「自分」の天樂を以て自分たらしめる、ギターとドラムの響きも心躍る言わずと知れた名曲。

中華の様な、中東の様な、スチームの様な、それでいてどれでもない様な不気味で胡散臭い音楽観が中毒になる、ドラッグの様な一曲。

「カゲロウプロジェクト」関連曲。『目が冴える蛇』の観点から物語の確信を嘲笑う、ロック調の旋律もクールな一曲。

VOCALOID文化でしか編み出せないような、サイバー調の曲と癖の強い歌詞が類を見ないボカロらしさの溢れる一曲。

宴会ならではの煩雑さとサビの単語詠唱が印象に残る、歌いきった時の達成感まで楽しみたいテンポの心地よい一曲。

エゴイスティックな怪盗と箱入りご令嬢の惚れるような物語を、怪盗らしい怪しさを孕んだ曲調に乗せて歌い上げるワクワクする一曲。

アップテンポな手風琴の音色と、MEIKOの抑揚のある調声が曲の景色に一際美しく映える、ストーリー性も深い異国情緒溢れる名曲。

小惑星探査機「はやぶさ」の帰還を祝して書かれた、はやぶさの夢と挑戦をアップテンポに乗せて格好良く歌い上げる名曲。

正に「歌う広辞苑」のタグが似合う巧妙な単語の選出と、アップテンポで耳触りの良いカントリーな調べが何度でも聴ける一曲。

社会における「理想的な人間」を、クールなメロディに乗せて風刺的に歌い上げる、キレた歌詞と歪んだ語りが癖になる一曲。

マジカルミライ2018のテーマソング。初音ミクが寄り添い支える様相が疾走感のあるメロディに乗せて描かれた、つい泣いてしまう名曲。

「不苦労」と掛けた言葉遊びが面白く、また苦労が美徳となる現社会に一つ疑問を呈していくスタンスが心に刺さる、ギター含めてクールな一曲。

各駅停車に乗って揺られていく情景を、一定の心地よいテンポと歌愛ユキのクセになる声で歌い上げる、一度聞くとなかなか離れない印象派の名曲。

ロック調のメロディに乗せて、不気味でジメジメとした心霊体験の様相をミクが歌い上げる、自分の首を絞めるような中毒さが光る一曲。

「幸福の平均化と億万不幸の救済」という斜めの観点から描かれる、内容のブラックさと怖いくらいの感情の薄さからトラウマ注意な一曲。

欲に塗れた宗教観の顛末を物語調に歌い語る、アップテンポなサウンドとハイトーンが癖になる風刺的な一曲。

「死人」の言が表す恐怖や敵意といった様相が、「舞踏会」のノリのいいテンポに乗って不気味に展開される、中毒性の高い一曲。

コッキングから始まる、クールな韻律と強烈な疾走感からなる中毒性はまさに「神をも呪う」ほど破天荒な名曲。

特徴的な一音一音の強調が歌っていてクセになる、言葉選びの面白さや解釈の多様性も注目したい超世代のセンスが冴える一曲。

疲れきったココロで起こる悲痛な葛藤を、巧妙な曲の調べと繰り返される語で訴えかけられる、表現のセンスに心から脱帽な一曲。

自分を見失ってしまった少女の様相を、テクノのような特徴的なメロディと少女の内情の言葉で表現した、どこか惹き込まれるクセのある一曲。

不思議の国のアリスを、まさに未踏の地に迷い込んだような孤独と、焦燥と、それでいてどこか幻想的な調べで描き上げられた一曲。

テクノ調の思わずつられるミュージックと、対称的に自分を見失いかけている様相が、可不の溶ける声で見事に調和している名曲。

別れを切り出され、恨み言と「それでも好き」という相対する愛情のジレンマを、癖になるリズムと純粋な言葉で綴るPらしさの光る一曲。

束縛された愛による不自由な幸せと気づく事のない悲痛さを、特徴的なメロディと溶けるような可不の声に乗せて歌い上げる切ない一曲。

「さよなら 生きて 貴方だけは」言ノ葉Project 2ndシーズンの関連曲。幼き少年の凄惨な過去と別れを描いた、物語調の切ない一曲。

生によって分たれ届かなくなった思いを一矢に乗せ、生ける想い人に別れを告げる、テンポからは思えないほど情景一つ一つが切ない隠れた名曲。

無力で有力なマスターと、それを支え続ける初音ミクによる、これはひとつの物語。繊細で、暖かい、青春のような一片を描いた一曲。

心に囚われ考慮したくないのに思考してしまう負の感情に対する苦難を綴った、オートファジー(自食作用)という題も含め巧妙さに囚われる一曲。

賛美歌のようなコーラスと、RPGの魔王戦の様なクールな旋律が魂を揺さぶる、神殺しの世界観も厳粛として美しい一曲。

被害者の御霊の目線から呟かれる恨み節を、淡々としたペースで連ねていく様子が生き方を考えさせられる、どこか心苦しくも中毒性のある一曲。

楽しい夢の世界を題としポップでノリのいいメロディと、明るくて楽しげな歌詞の中に巧妙な比喩も光る、元気を貰えるような一曲。

恋に生きる猫の目線から綴られる、少しときめく様な恋の攫い方と可愛くも妖艶なその様相に心まで翻弄される、何度も惹かれる名曲。

SNOW MIKU 2022テーマソング。「海と混沌」の中に美味しさと楽しさが詰め込まれた、曲中の転調もクセになる元気を貰える一曲。

まさにネットゲーム黎明期を彷彿とさせる語彙の羅列と風刺された歌詞が、電脳世界をイメージさせる電子的で疾走感のある曲に乗って流れる名曲。

無心で電脳的な視点から、愛や争いといった感情的な営みのエラーを風刺した、疾走感溢れる旋律も格好いいどこか考えさせられる一曲。

童話「鶴の恩返し」をモチーフに、青年への恋心と切ない境遇をストーリー仕立てに歌い上げる、涙無しでは聞けない美しい名曲。

劣等感からなる嫉妬や渇望の感情を、切なげな鳴花ヒメの声に乗せて綴られていく、ヒシヒシと訴えかけられる感情が狂おしい一曲。

オタク文化発足期の厨意識の様な、二次元熱を特有の空気感で描いた、電子的なサウンドも魅力を引き立てる不朽の名曲。

どこか冷たく複雑な世界観と情景が、絶妙なミクの調声と巧みなボキャブラリで想起される、ギターサウンドも格好いい一曲。

軽快なメロディと無法的でクセのある歌詞が脳裏に焼き付く、様々な感情が丸ごと飲み込まれてどうでも良くなりそうなダンスナンバー。

前を往く君と自分との様相や対比を、吸い込まれるような語彙と透き通って聞き心地の良い鳴花ヒメの調声で記した、何度でも聞き惚れる一曲。

複雑でクールなようで、どこか韻を踏むようなキャッチーさのある歌詞と、ドラマの主題歌のような惹き込まれる旋律が聞き惚れる一曲。