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初音ミク - とても素敵な六月でした
この曲が一番好きです。
爽やかな曲調。差し込まれるアルペジオ。かつてオルタナティブロックというタグが付いていたのを見て、このジャンルに注目、より深くハマっていったきっかけの曲でもある。一見してみるとあまりに爽やかすぎてロックらしくない。実際、いくらかの人間はこの曲をそう捉えていないと思う。
もしあなたがイヤホンをつけているならサビで(あるいは二番サビ終わり、ドラムソロが終わってから)耳を澄ませてください。エレキギターの、おそらくメジャーではないのであろう独特の音が聞こえます。このコードがいかにすごいかを語る音楽的素養がないのが恨めしい。そのくせ、サビが終われば爽やかなアルペジオを流して、すべて煙に巻いてしまうのだから憎らしい。MVや歌詞から不穏さを感じているリスナーも多いだろうが、ミュージックの面でもそれを読み取れるのが分かる。
歌詞の話も少し。この曲の全体的な考察や解釈は各々に一任し、ここでは歌詞の特徴と最も好きな歌詞「背徳の白い息を 次第に白銀が 覆い隠してしまうよ」について。
まず全体的な歌詞の大きな注目点として、夏としての描写が少なく代わりに色に関する言葉が多いのが分かる。情景を具体的な事物ではなく色、言い換えれば引きの視点で俯瞰的に描写しているのだろうと思う。また「世迷言」「綺麗事」、「始まりの合図」「さよならの合図」、「夢の中」「現実」など対になる描写も見られる。
好きな歌詞部分にも色が描写されている。さらにこれも、対になる描写なのである。「白い息」は背徳的な興奮に伴うもの、「白銀」は寒い環境で吐かれる白い息。夏であることを加味すると、これは心理的なもの、即ち心胆が冷えていることを示している。同じ色、同じ息でありながらその心象を180°変えてしまう。魔法のような一文。MVにも残冬という言葉が隠されており、対比を一つ要素として取り込んだ曲だと思った。
感想を入力した'23/10/26現在、VOCALOID雨上がり曲というタグが付いている。なるほど鼻にまとわりつく雨の、甘ったるい匂いがする気がする。 -
二台のドラム、一本のベース、合成音声よりあなたへ。 / 結月ゆかり
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ドラムにも注目してほしいけど、やはりループ操作が始まってからのパフォーマンスは圧巻。こりゃあっかん -
【結月ゆかり と 初音ミク】 トビトカゲ
才能とか資格とかそういうできない理由ばかり目立つって歌詞、芯を捉えすぎてる……踊りたくなるようなミュージック!現実と折り合いをつけることを考えだしてから更に好きになった。
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バスケットワーム - GUMI
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mi8kの書く冷笑的でスカしたロックが好きなんだ......。GUMIの調声も淡々としているし、bpmは低め、ドラムのパターンも大人しい。そういった背景からオシャレさを高めつつも、未練たらたらなのにかっこいい歌詞とサビ前にうなるエレキがこの曲をそれだけで終わらさせない。 -
【初音ミク】オレンジ【オリジナル曲】
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二番終わりからの進行が、まさに起承転結の転ですよね。この頃の初音ミクだからなのか、それとも意図的にやってるのか、声が細い……合いすぎている。歌詞の視点が最初から最後まで固定じゃないと仮定すると、「もう二人に明日がないことも ただずっと そうずっと 隠してしまおう」の味わいが変わってくる
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